21:00:01 今日もエアコン無しで乗り切ったと告白する男の告白箱には今日もエアコンに耐えて乗り切ったという告白も入っている。
21:05:00 いずれにしても忍耐を現す語句で一杯の箱が積みあがっているその男圏をその男が脱出した日も猛暑であった。
21:10:00 もうその男が居ない「その男圏」には忍耐を現す語句への共鳴で群がる亡者で溢れておりつまり世界はこうであると教えられたものの自動的な完成から免れた男は残り香のように付着する語句の共振の除去に勤しんでいる。
21:15:00 私は現在のア〇スノン事情を調べずに書いているので
21:17:29 共振の除去に勤しむ私はついに冷蔵庫からア〇スノンの持ち出し、作業イスのヘッドレストと後頭部の間に置いた。
21:20:00 とはいえ発売当初から私を悩ませてきたア〇スノンというネーミングの不可解さは目の上のたんこぶのように後頭部のア〇スノンである。
21:25:00 氷じゃないことを主張しているそれは別の言い回しも出来ただろうに。一方それは発売当初は氷のようにカチカチだった。それは私がおそらく義務教育の生徒に成りたての頃だったと思う。
21:30:00 睡眠具に科学が介入する夢のような時代の幕開けに人々は冷たい石の上に頭を乗せた快眠を探求した。 その後間もなくしてゲル状の保冷剤を使ったソフトタイプが開発されア〇スノン・ソフトと命名された。 現在のア〇スノンにソフトと書かれているのは元は硬かったからだ。
21:35:00 ゲル状のそれは朝になってもまだ冷たさを保持している驚きと科学の夜明けをちーちゃんと共有するために半ズボンの幼年ステルスはゲル状の曙を大腿部に挟んだまま奇妙な歩行で隣のちーちゃんを尋ねるのだった。 ちーちゃんとは血縁のおばちゃんだ。
21:40:00 「おばさん、ほら、これがア〇スノンだよ」と言って幼年ステルスは大腿部の曙とそれによって冷やされた大腿部をちーちゃんに触らせた。 「まあすごい!まだしえてるねえ」 ちーちゃんは江戸っ子なので「ひえてる」と言えない。
21:45:00 それ以来大腿部の曙は町内で「朝までしえる科学の枕」として人々の後頭部をしやした。
21:50:00 ダボシャツ、ステテコで頭頂部にア〇スノンを乗せ、手ぬぐいでほっかむりをするようにそれを固定して「温泉シャーク」の台本を読む人の兄。 (イメージです)
21:55:00 ステテコと テスラは 語感が似ている。 善は急げだ(どこへ?)
22:00:00 転倒する男が積み上げた箱には「不可能性」「殺個性」「権威信仰」「不自由」「思考停止」「脊髄反射」「認知的不協和」「恐怖」「不安」等々、二足歩行の尊厳を蹴散らす反生命的な条件付けが詰まっている。大腿部の曙を頭に乗せて見るがいい。脱出の決意が出来たら天性の丘まで立てGo。 またこんど!