08:07:31 僕の祖父なんかは8歳で丁稚奉公に行きましたから字も読めなかったんです。そういうことがついこの間までこの国でもあったんです。それがたまたま戦後の高度成長によって子どもが働かなくてもいい時代を持てた。子どもが働くのが当たり前なのがこの世界の現状なんです。
14:07:30 ペルーの少年労働を扱ったNHKのドキュメンタリー番組を見たことがあって、その時に思ったんです。今、地球に生きてる全ての子どもたちのために映画を作るとしたら、どんな生活を送っている子どもたちが見ても納得できる映画を作りたいって。
20:07:33 僕は千尋に、あの世界にもきれいな所はあるんだということを知ってもらいたかった。だから、魔物が住んでる全部が異常なところという風にはしたくなかった。世界というのは常に美しいものを持ってるし、雨が降れば海くらいできるさって、そういうものが世界だと思うんです。