00:00:22 もうたくさんのことをほしくなくなって、とにかく少しのことでもいいからほんとのことができたらいい。
00:30:19 生きていくということも一つの生まれてきた結果にしかすぎないんです。何を食って生きているんだとか、何を食わなければいきられないなんぞと思うことが、一つの、人間の思いあがりなんだ。 ---福岡正信
01:00:21 「もっと人生のためになることを」なんて思わなくていい。好きを選びつづけると、そのうち感性が育って、気がついたら夢中になれるものや使命を感じるものに出会えます。--田口ランディ
01:30:19 私は全滅したほうがいいと思うのよ。というのは、みんな自分のことばかり生半可に考えていて一番大事な農業、食糧、生命については無知で無能でそれでいいと思っている人たちばかりだから、当然の天罰だと思うわ(笑)---「複合汚染その後」有吉佐和子
02:00:22 日陰を好む草と日当たりのいいところを好む草とが共存共栄しているんです。あるいは住み分けているんです。
02:30:19 みな、それぞれの役目がある。人それぞれの使命があるんですね。それは当然のことで、役目、使命を生きるために覚悟がいる。おおもとの命の性質には使命なんてない。そこに生きるのに命からの悟りがいる。
03:00:21 耕してしまったら一切こういう亡骸の層はなくて、それで肥料が要るということになるんです。
03:30:19 「原因不明」と言われますが、原因不明などというものはないのです。病気のことは、物質的世界の奥を悟るわかり方でなければ決してわからないのです。
04:00:24 一生の間には必ずすごい出来事に出会いますよ。でも、この出来事はいかに大きな難問を含んだ出来事であっても、解決できないような問題は起こらない。だから、それを受けとめて必死で頑張れば必ず解決できて、大きく飛躍させられる。その人の人生が大きく成長する。
04:30:19 きれいに耕して草が一本もないところで種蒔きが始まっているところなんかに出くわしたら、身体のほうから喜べませんね。
05:00:20 堆肥厩肥で肥大した大根の生命は希薄です。大きな大根の中味は弱い不足した生命が少しです。
05:30:19 相手を傷つける言葉を使った瞬間に、自分の心を同時に傷つけている。目の前にいる人間を愛するようにつとめることは、そのまま、自分を愛することにもつながる。境界線はない。世の中は、自分が投げたものが返ってくるようにつくられている。--坂爪圭吾
06:00:22 他を引き受けることは、献身とか自己犠牲とかいうものではありません。自己を犠牲にしないで他を救える、そして自分も救われるものだと思います。
06:30:19 土壌が変わる。土が変わる。足元の世界が変わると生えてくる草が変わる。育つ草が変わる。育つ作物が変わる。またまた土が変わる・・・変わるんですよ、変化変化ですよ、自然界は
07:00:21 いま生きてる草の足元で、あるいは小動物が活動している畝のところで、過去の亡骸の層がありますね。あるいはそこには小動物の排泄物もあって、要するに死体と排泄物が重なって層を成しています。
07:30:19 積み重ねていったら必ず終わりがあって、そして蒔いておいた種は必ず実を結んでくれるというのは、生活を通して気づかされますね。何事においても同じですよ。
08:00:26 耕せば亡骸の層を壊し、自然の営みを壊し、生命のめぐりを断ち切ってしまうことになります。
08:30:19 一枚の田圃で健やかに育つお米を見てよろこぶことができればいいのですが、もっと大きく育てて多くの収量を欲しくなる心は、多くの肥料を投入してしまう。お米が病気になる。それで農薬を、となっていく。
09:00:21 宇宙は確かに無限だけど、指の先の爪の先の垢の中の世界というのも、無限である。宇宙はすぐ届かなくなるけど、爪の先の垢の世界ははとりあえず届くところにある。---「老人力」赤瀬川原平
09:30:20 二年目も「いや、もっとがんばってすればいいんだ」と。寝ないでやればという気持ちで(笑)、同じようにやったらやっぱりできません。やはり、寝るときは寝ないと体がもたないですから。
10:00:26 直射日光に当ってもかれてしまうほどひよわなんです。その日陰のもとで、先の生命の足下で、ひよわに生きて生命が育ち、やがてその場その場でいちばん栄えるほどに育っていきまうのやね。
10:30:19 お米が実っても実らなくてもいから村の人と同じことをしてくれと。
11:00:22 他の生命をいただかずしては生きられない生命であり、他の生命ある場所を借りずして出来ない人間生活でありますが、いただいても他の生命が減らない正しいいただきかたがあり、借りてもその場所が死なない正しい借り方があります。
11:30:19 それまで耕していたもんで、1,2年間ほとんど獲れなかったときの土は、固さからいえばもうカチンカチンですわね。壁土が固まったような状態。
12:00:25 それだけのものを増やすのに、農薬は要らないわけでしょう、肥料を用意しなきゃならんとか、耕してやらなきゃならんということもないわけでしょう。
12:30:19 次の生命は土のところにではなくて、亡骸の上に生えているのです。
13:00:22 生命は生命自ずから生命にとっていい方を求めてるとつくづく思いました。それはすべての人に共通することだと思うんです。
13:30:19 政治が未完であれ、一人ひとりの末端の人の意識が変われば、なんとかやっていれば、それで政治と関係なくナスビやお米が育ってくれますものね。そのへんの所がわかれば、政治が今どうであれ、あまり気にしないで、とにかくやれますわね。
14:00:24 耕さないで、1年目はここでできたぐらいの米糠を振りまいてあげるとかね、それでもう充分ですね。
14:30:20 きれいに耕して草が一本もないところで種蒔きが始まっているところなんかに出くわしたら、身体のほうから喜べませんね。
15:00:21 我が体内にガンウィルスの生命を招いたのは私です。私の体内がガンウィルスの発生するに適した状態になったからです。私の体内に問題があるのです。ガンウィルスが問題なのではありません。ガンウィルスが敵なのではありません。
15:30:19 余分にしまっといたら腐るけど、あるだけ使わしてもろてたら新鮮やしそれが一番ええんやいうて、毎日喜んでますねん。
16:00:26 栽培生活をしても、耕さなければ、自然界と同じような姿でお米が育ってくれるんだということがわかったんで、何ともいえないうれしい思いになりましたね。
17:00:22 一生の間には必ずすごい出来事に出会いますよ。でも、この出来事はいかに大きな難問を含んだ出来事であっても、解決できないような問題は起こらない。だから、それを受けとめて必死で頑張れば必ず解決できて、大きく飛躍させられる。その人の人生が大きく成長する。
17:30:19 今までは何が正しいか、正しくないかを議論し続けてきたが、これからは何が大切かを議論しあっていくべきではないか。大切なものは人それぞれ違うだろうが、その意見を出し合って、未来についてディスカッションしていくことが重要だ。---内山節
18:00:25 人がどう言おうと親がどうであろうと自分の人生は自分の納得のいくようにと。
18:30:19 それぞれの作物に応じて、してあげなきゃならんことだけはしてあげて、あとはもうお米にあるいはキャベツに任せる。大根に任せる、そして大自然に任せる。
19:00:22 そういうことは一切思うてくれないうて、どないなっても自分の食べていくだけは与えてくれはるのやさかい、めったに殺さはらへん。生活していくだけのものは与えてくれはる、いうてな。
19:30:19 それは後からわかったんですが、クローバーは田畑が窒素過多になり、お米が軟弱になります。やがて病気になったり虫に侵されることにもなります。
20:00:25 耕してませんのでたくさんの生命が田圃のなかで続くわけですね。
20:30:19 我を律して光をともさずとも、もとより光り輝く中に生かされています。暗いのは私なのです。私の中の自己中心性による執着が、私の世界を暗くしているのです。
21:00:21 織物も細い糸の一本一本の積み重ねですもんね。ところが時間の積み重ねで果てしなく長いものが織れますもんね。
22:00:25 貧富の別、敵・味方の別、益虫・害虫の別をいうのと同じですね。別なきところが本体ですね。その上に立っての別ですね。別が先にたつと過ちが生じる。
22:30:19 自然界・生命界では、自分の一生は、子どもを生んで育て上げたときが、一生の終わりになっています。
23:00:22 人は自然の営みをつくることはできません。任せ続ければ、それぞれの生命の営みがそのまま土の生命のよみがえりとなって大いに営んでいきます。
23:30:19 明日のことには思いわずらわず、とにかくその時その時に応じての今日です。今をいっぱい誠実に。自分のつとめを。