00:30:00 ひつそりとして八ツ手花咲く 〔種田山頭火・銃後〕
01:30:00 さて、どちらへ行かう風がふく 〔種田山頭火・旅から旅へ〕
02:30:00 法衣こんなにやぶれて草の実 〔種田山頭火・鉢の子〕
03:30:00 笠も漏りだしたか 〔種田山頭火・鉢の子〕
04:30:00 月かげのまんなかをもどる 〔種田山頭火・其中一人〕
05:30:00 よい宿でどちらも山で前は酒屋で 〔種田山頭火・旅から旅へ〕
06:30:00 泊ることにしてふるさとの葱坊主 〔種田山頭火・旅心〕
07:30:00 投げだしてまだ陽のある脚 〔種田山頭火・鉢の子〕
08:30:00 草のしげるや礎石ところどころのたまり水 〔種田山頭火・柿の葉〕
09:30:00 鉄鉢の中へも霰 〔種田山頭火・鉢の子〕
10:30:00 このみちをたどるほかない草のふかくも 〔種田山頭火・旅心〕
11:30:00 涸れて涸れきつて石ころごろごろ 〔種田山頭火・鴉〕
12:30:00 見すぼらしい影とおもふに木の葉ふる 〔種田山頭火・鉢の子〕
13:30:00 こころおちつけば水の音 〔種田山頭火・柿の葉〕
14:30:00 やつぱり一人がよろしい雑草 〔種田山頭火・其中一人〕
15:30:00 雪ふる一人一人ゆく 〔種田山頭火・其中一人〕
16:30:00 うれしいこともかなしいことも草しげる 〔種田山頭火・山行水行〕
17:30:00 水のゆふべのすこし波立つ 〔種田山頭火・鴉〕
18:30:00 住みなれて藪椿いつまでも咲き 〔種田山頭火・雑草風景〕
19:30:00 若葉のしづくで笠のしづくで 〔種田山頭火・行乞途上〕
20:30:00 ひとりで蚊にくはれてゐる 〔種田山頭火・鉢の子〕
21:30:00 どこからともなく雲が出て来て秋の雲 〔種田山頭火・旅心〕
22:30:00 まつすぐな道でさみしい 〔種田山頭火・鉢の子〕
23:30:00 ぬくうてあるけば椿ぽたぽた 〔種田山頭火・雑草風景〕