00:02:48 わたくしが青ぐらい修羅をあるいてゐるとき
00:32:43 あの七つの中なのです
01:02:48 火口丘の上には天の川の小さな爆発
01:32:43 (またアラツデイン 洋燈とり)
02:02:49 水の中よりもつと明るく
02:32:44 さがしに行かなければなりません
03:02:47 おれは数しれぬほしのまたたきを見る
03:32:44 もいちど散乱のひかりを呑む
04:02:52 それともおれたちの声を聴かないのち
04:32:44 風に削り残された黒い梢だ
05:02:48 野はらをひとりあるきながら
05:32:43 あの林は
06:02:48 むしろこんな黄水晶の夕方に
06:32:44 正しくうつされた筈のこれらのことばが
07:02:48 心細さうにきいたのだ
07:32:44 どんなにわたくしがうらやましかつたらう
08:02:57 泥にならべるくさの列
08:32:46 (樺の微動のうつくしさ)
09:02:52 たしかメリケン粉を捏ねてゐる
09:32:46 いやに四かくな背嚢だ
10:02:59 海坊主林のはうへ急ぐもの
10:32:46 三人の妖女たちです
11:02:53 真鍮棒もみえなければ
11:32:46 うらうら湧きあがる昧爽のよろこび
12:02:56 手凍えだ?
12:32:46 鳥のやうに栗鼠のやうに
13:02:54 へ ┃ 柘植さんが
13:32:45 うかべる石をわがふめば
14:02:57 赤いちひさな蠕虫が
14:32:46 樹でも艸でもみんな幻燈だ
15:02:52 いかにもたしかにともりつづける
15:32:46 宗教風の恋
16:02:58 おまへはけなげに母に訊くのだ